今週はビックリニュースがあります。
4/22(木)、スタッフ3人で田んぼの水路の堰普請(せきぶしん)をしていました。堰普請とは、いわゆる水路掃除の事ですね。冬の間にたまった泥や枯草などを取り除く作業です。その作業中、スタッフの一人がドジョウを捕まえた~と持ってきました。
泥まみれの姿でしたが、チラッとのぞくあり得ない色にビックリ!
キレイな水に入れ替えて、じっくり観察してみると、すごい色をしています。
まさに金色!
いや、金と言うか、赤と言うか、黄色と言うか。それは個々の表現の問題(笑)やまさぁーべでは金と言うことにします♪
通常の色のドジョウと比較すると、その違いは一目瞭然です。
これは、アルビノと呼ばれる、黒い色素がなくなった突然変異で、とても珍しいものです。
よくよく見ると、目の色は赤い色をしています。目の黒い色素もないので、血液の色が透けてこのような色をしています。
同じように色の変わったドジョウで「ヒドジョウ」と呼ばれるものがありますが、これは目の色は黒をしていて、今回発見されたアルビノとは少し違います。
体長は13㎝ほどあるので、おそらく2~3年は経っている大人です。
ドジョウが黒っぽい色をしているのは、泥に似せたカモフラージュで天敵から身を守るためです。ところが、こんな色をしていると、当然天敵の鳥などに見つかりやすくなり、生き残る確率はグッと下がります。
ペットショップなどで色変わりの生き物が販売されていることはよくありますが、野生下で、しかも哺乳類や鳥類などと比べると遥かに生存率の低い魚類で、ここまで大きく成長した個体が見つかることは極めて珍しい現象だと考えられます。私自身、これまでヘビやカエルの色彩変異は何度も見てきましたが、どれも子供でした。
見つかった場所はここ。何の変哲もない田んぼの水路です。やまさぁーべが田んぼの活動を始めて5年が経ちました。すこしずつ農薬や化学肥料の使用を減らしていき、現在は完全に無農薬有機栽培で稲を育てています。それだけでなく、田んぼにくらす生き物たちのために、水路を復活させたり、冬も田んぼに水を張る「冬水たんぼ」をやったりしてきました。ホタルをはじめ、生き物は年々増え、ドジョウの数もここ1~2年で急激に増えました。そのせいで、こういう珍しい個体が発見される確率も上がったのだろうと考えています。
地元の方に聞くと、七軒地区では「赤ドジョウ」と呼ばれるドジョウがよく捕れ、昭和の初期には天皇に献上されたこともあるとのこと。おそらく、このエリアのドジョウにはアルビノの遺伝子が濃く残っていて、それが今回たまたま成魚まで成長して見つかったもののようです。七軒の自然、奥が深すぎる!!この出来事は、テレビや新聞にも多数取り上げていただきました。
現在、館内での飼育展示を目指して水槽のセッティングを頑張っています。29日(木祝)には展示を開始し、名前を公募しようと考えています。ぜひ、見に来てください!
ライター:佐々木
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やしえー (日曜日, 02 5月 2021 19:45)
こんにちは 長井市在住のやしえーといいます 美しい どじょうさんですね
いつまでもお元気で 長寿をおいのりします <(_ _)>
館長佐々木 (月曜日, 03 5月 2021 09:50)
やしえー様
コメントありがとうございます。
本当にキレイなドジョウです(#^.^#)
長生きするよう、努力しますので、いつか見に来てください!
蛙蛇育人だじゃいくと (木曜日, 01 7月 2021 09:12)
私も大好きです。名前も変えたんんですもん。
6Y4 (木曜日, 16 11月 2023 13:59)
すげぇーーーー