ネイチャーガイドの村中亮竜です。この度、やまさぁーべを今月末で退職することになりました。
Q.大江に住み、ガイドをしてトータル的に良かったこと
A.山里での暮らしは、自然と密接に係りあったことで生まれた文化や歴史がたくさんあり、私は日々、大江・七軒に惹きつけられました。
大阪に居た頃は、次の休みは友人と繁華街に行こうかな?というぐらいしか予定がなかったのですが、大江・七軒での暮らしは草刈りや除雪、地区行事、畑、山菜・キノコ狩りなどなど日々やりたいことであふれていました。すべて里山の暮らしを満喫するためにやっている事なのですが、自然と共に生きる事で暮らしが豊かになっているのを感じます。大江町民にとっては当たり前の日常ですが、移住してきている私にとっては驚きと感動する毎日でした。
様々な生きものが息づく山里の豊かな自然環境で、地域の物語・文化・歴史がいっぱい詰まった魅力あふれる場所でガイドができることに、喜びとやりがいを常に感じていました。
Q.思い出に残っているお客様は?
A.私は記憶力があまりいい方ではないのですが、私がコーディネートしてメインでご対応したお客様は、どんな体験をして、何に感動されて、どんな事を話したか?など結構細かい所まで覚えています。その中でも非常に強く印象に残っているお客様をご紹介します。
①福島の子どもたちを対象とした保養キャンプ。
何度もやまさぁーべに何度も来てくれている子ども達が、ある時福島の現状や自分の体験・経験を、作文にして読み聞かせてくれました。
⇒その時のブログ
やまさぁーべでは、いつも笑って楽しんでくれている姿しか見ていなかったのですが、子どもたちが感じている生の声や体験談、純粋な子どもの気持ちを聞けて本当に良かったですし、やまさぁーべの職員として、またネイチャーガイドとして保養キャンプに少しでも関わらせてもらえていることが本当にうれしく思います。
これ以降、福島の子どもたちに、私が何かできる事はないだろうか?と我が事として非常に強く考えるようになりました。
これからも公私ともに、様々な形で関わらせて頂けたらと思っています。
強く思い出に残っているお客様をもう1組だけご紹介。
②福島からお越しのご家族
今年度はコロナ禍でお客様のキャンセルが相次ぎ、その上追い打ちをかけるように7月には豪雨災害もありました。
(豪雨災害から)2週間後にはお客様のご予約が入っていたので、「何としてもそれまでに復旧してお客様をお迎えしたい」とスタッフ・理事一同、希望をもって土砂の撤去や、清掃を行い、なんとかお客様を笑顔で迎え入れることができました。実際には、当初予定していたプログラムが土砂崩れで催行できなくなり、直前でのプログラム変更や、スケジュール変更などもありましたが、お客様は大変喜んでくださりました。
そして、被災時には絶望しかなかったのですが、お客様の笑顔で救われたのを今でも覚えています。
(※災害ボランティアさんの話は別の記事に記載しています①ボランティアさんの話 ②復旧作業の話)
そして、そのお客様が年末にも遊びに来ていただけたのですが、実は私がメインでご対応させていただく最後のお客様でもありました。
その時に退職するお話をしていたのですが…つい先日、退職祝いでそのお客様から写真や心のこもったお手紙を送っていただきました。
非常に嬉しくガイド冥利に尽きます。ありがとうございました。
最後に…
お客様や、地域の方、協力してくださった方々、スタッフとの素敵な出会いがたくさんあり、ここまで育てて頂いたことに改めて感謝しています。
今後もやまさぁーべで得た、この貴重な経験を今後に生かせるよう、頑張っていきたいと思っています。
4年間本当にありがとうございました!!
やまさぁーべでは、私以上に優秀なスタッフが揃っています。
これからも安心してご利用いただければ幸いです。
次からは私もお客さんとして利用するつもりです(笑)
ライター:村中
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