里山のいきものを達の「すみか」を増やす事を目標に、すべての田んぼで完全な無農薬・無化学肥料で栽培しています。
いきものを増やす為に、今から田んぼの準備が始まります。
まずは冬季湛水(冬水田んぼ)にする為に水をはります。やまさぁーべでは除草剤を使わないので、イトミミズを増やして田んぼのトロトロ層(表面の薄い泥の層)を厚くし、抑草効果を期待しています。
草を抑える事が最大の目的ではなく、やはりいきものの「すみか」を作る為です。普通はこの時期になると、水が必要なくなるので止めてしまう事が多いのですが、水を止めると水路のいきものが激減してしまうので、水路に水を通し田んぼに水を入れます。
冬季湛水していると、早春にやってくるヤマアカガエルが繁殖地として選んでくれます。(その時期に田んぼに行くと驚くほどのオタマジャクシがいます)カエルが増えると、それを食べるヘビも増え、それを食べるタカが増え…お客様に楽しんでいただき…というのが理想ですね。
冬季湛水は当然、手間もリスクも上がります。落ち葉や、雪の重みで枝が折れたりして水路が詰まってしまい放っておくと水路が崩れるので、雪が降ってからも水路の確認や堰普請等は必須になります。
そうすることによって毎年少しずつ、いきものが増えていきます。
慣行栽培に比べて大変手間がかかりますが(特に除草は心が折れそうになりますが)、いきものが増えてお客様が喜んでいる姿を見ると、頑張れます。
他にもいきものを増やす為にやっている事は、いろいろあるのでまたご紹介しますね。
ライター:村中
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