地産地消

食べ物の地産地消は誰もが知っている取り組みだと思います。七軒地区はかつて林業で栄えた地域。豊富な森林資源を活用した木材の地産地消の取り組みを少しご紹介したいと思います。


やまさぁーべで使用している机や椅子をはじめ、様々なものに町または県産材が使用されています。たとえば下の写真のティッシュケースとお皿は大江町産の杉の木でつくられたものです。

樹種によって硬さや重さはいろいろですが、杉でできたお皿は軽いので使い勝手が良いです。あたたかみもあってやまさぁーべの食堂の雰囲気にぴったり。



やまさぁーべでは薪ボイラーでお風呂のお湯を沸かしています。また、この時期は食堂の薪ストーブも大活躍。いずれも地元の方から購入している薪を使用しているのでこれも地産地消です。


下の写真左は薪でできた木琴です。木の厚みと長さで音を調節しているので、左から順番に叩いていくと「ド、レ、ミ、ファ、ソ、、、」ときちんと音階になっています(最近音が狂ってきたので調律が必要そうです)。右の写真は巣箱...ではなく、カホンという打楽器です。穴が開いている面の反対側を手のひらでたたいて鳴らすのですが、館長が上手です^^

ちなみに、薪木琴は山形県産ブナ材、カホンは県産の合板です。



こちらは装飾品。左は「薪ぱね」という意匠登録されている商品で、薪を一定の厚さにスライスしたものが貼り付けられているパネルです。写真はやまさぁーべの玄関です。

右は木のガーランド。食堂の一角がこのガーランドで飾りつけされています。

装飾品としての利用方法も様々。木材の活用方法は燃焼させる以外にもたくさんありますね。



木材のこんな利用方法もあります。

以前も紹介したかもしれませんが、強い芳香成分を含む樹木から抽出したアロマオイルとその副産物のフローラルウォーターです。大江町のクロモジとニオイコブシという樹木から製品化されたものなのですが、その製造方法が特徴的です。林業の作業動線上で(支障木として)伐られてしまう材だけを使用して作られており、環境に配慮した方法で採集しています。また、香り成分を抽出するときに使う水(蒸留する際に用いる水)は町内の山水を使用するという徹底ぶり。

木材の新しい活用方法として「香り」の地産地消もあるのですね。

 

先に紹介した楽器や装飾品もあわせて手がけているのが地元団体のSo-tennen


ライター:野木