グラウンドを歩いてみると、生き物のすみかとして刈り残したヤブ(写真左側)はまだ緑色も残っていますが、草丈の低い場所ではだいぶ草が枯れて茶色くなってきました。こうなると、今まで草陰に隠れて見えなかった小さな生き物に気づくことも増えます。
ご紹介するのはキノコの仲間でホコリタケです。これも様々な種類があるのですが、見られた環境からするとヒメホコリタケという種ではないかと思います。
ホコリタケの仲間は、幼菌のころ(若いころ)はこの丸い塊の中にギュッと身がつまっていて、切るとマッシュルームのような質感です。でも老菌になると(時間が経つと)中の身が粉々になっててっぺんに穴が開きます。
このキノコに雨粒が当たると…動画の用になります。まぁ、そんな風にタイミングよく雨が降るわけではないので、私の指が雨粒の代わりです。
この煙のようなものが胞子で、これを飛ばして子孫を広げるわけですね。タンポポの綿毛と同じ理屈です。ちなみにこの胞子には止血効果があって傷薬になるという話も聞いたことがありますが、その真偽を確かめたことはまだありません(笑)
ライター:佐々木