明日からのお客様の準備で写真を撮りに行く時間がとれず…最近買った図鑑の話です。
当然ですが、ネイチャーガイドとは言っても、自然の中の事をなんでも知っているわけではありません。でも、普通よりは知っていないと…お仕事にはなりません(笑)自然、図鑑類はどうしても増えてしまいます。まぁ、コレクション的になってしまってもいるのですが。
気に入っていつも買ってしまうのが文一総合出版のハンドブックシリーズ。野外に持ち出しやすいサイズで安価。でもかゆいところに手が届く情報が満載の名シリーズです。こういうお仕事をしている人でこのシリーズを知らない人はいないでしょう。
そのハンドブックシリーズの中のさらに「水生昆虫シリーズ」全3巻。最近買ったのは「ヤゴ」です。トンボの幼虫図鑑ですね。近い種類を見分けるためには、ルーペで覗いてお腹のトゲの数を数えたりします。そのあたりの詳細がこの1冊でかなりカバーできます。
田んぼで活動することが多いので、いわゆる「雑草」にも詳しくないといけません。最近買ったのはこの2冊。イネ科に特化したハンドブックシリーズと、ハンドブックシリーズよりは少し厚めの「日本の水草」という図鑑。田んぼに生えて困るヒエという草。このあたりではヘクサと呼ばれますが、正式にはイヌビエという種名です。さらにイヌビエの中にも、タイヌビエ、ケイヌビエなど細かい種類があります。うちの田んぼのはどれだろう…まだ調べていません。
実際問題、そんなに詳しい情報までガイドツアーの中でご紹介するのか、というと、時と場合によりますが、そこまでマニアックに解説することはまれです。
でも、いつも思うのですが、10の事をお話しするためには、100も200も引き出しがないと無理なんです。そうでないと、あらかじめ決めておいた内容しかお話しできない。でも、自然の中では予定通りいかない方が普通だし、だからこそ面白いとも言えます。日々勉強。こればかりは一生続きますね~(笑)
ライター:村中