ガイディングの下見で山に。すっかり秋の花になっていました。
同じ紫色の花なので、遠目から見ると同じ種類の花が咲いているように見えましたが、近づいて見たら全然違う種類。ソバナとクサボタンです。
変わった形の花ですね。花の柄に白い毛がたくさん生えて動物の尻尾のような感じです。水が染み出す斜面から生えていました。チョウジギクという高山性の植物です。
この時期の定番の花で、ツリフネソウと言います。やはり湿地でよく見かける花です。
花の後ろの方はゼンマイを巻いたような形をしていますが、ここに蜜が入っています。簡単には密が吸えないようになっているので、虫はもぞもぞと奥まで頭を突っ込みます。そうすると花粉がたくさんつく、という訳です。
道端には外来種のオオハンゴンソウの花が咲いていますが、こちらは在来種のハンゴンソウ。春先には新芽を山菜として食べる植物です。山形では普通に見かけますが、他県では絶滅が心配されていることもことも多くある貴重な植物です。
ライター:佐々木