ブナの新芽に集まる昆虫

週末のガイドの下見でブナ林を歩いてきました。もう完全に葉が開いた木が多いですが、やはり木にも個体差があってのんびり屋さんもいます。そんな新芽に集まっていた昆虫をご紹介。


まずはオトシブミという昆虫。開いたばかりのブナの葉を丸めてゆりかごを作り、中に卵を産み付けます。巻物の形をした「文を落とす」のでオトシブミといいますが、種類によって落とすものと落とさずに枝に残したままにするものとがいます。結構種類が多くて覚えるのも大変なのですが、このオトシブミは正確にはビロードアシナガオトシブミといいます。


そして、こちらはずーっと会いたかった昆虫。この時期にしか見られないちょっと珍しいクワガタです。え?こんな形でクワガタ?と思うでしょ?でもそうなんです(笑)

ブナの新芽に集まる大きさ1~2cmぐらいの小さな小さなクワガタ。ブナの新芽に傷をつけてその樹液を吸います。その名もユキグニコルリクワガタ。日本海側の豪雪地帯にだけ見られるちょっと珍しい昆虫です。


ライター:佐々木