タイトルだけ見ると何のこと?と思うでしょうが、毎年楽しみにしている渡り鳥の鳴き声です。
サシバという沖縄や東南アジアから飛んでくるタカです。今年も4月上旬から見られたのですが、今日は写真を撮れたのでご紹介。
サシバはカラスと同じか、ちょっと小さめぐらいのタカです。深い山、というよりは里山を好むタカで、田んぼや畑で狩りをします。サシバは電柱のような低い場所にもよくとまるので、柳川周辺では目にする機会の多いタカです。とはいってもこのタカも絶滅危惧種。よく目にできる柳川ってすごいところだなぁ…とつくづく感じます。
枝にとまって何をしているかというと、獲物を食いちぎって食べているところ。ある程度食べた後、最後は丸のみにしました。
時間は戻りますが、これは発見した直後に撮った後ろ姿。獲物をつかんでいますね。この写真で、何を獲物にしたかがはっきり分かりました。一般に、サシバはヘビやカエルを主食にしていると言われていますが、今日はネズミでした。まだヘビが出てくるほど暖かくはなっていないですからね。尻尾の短いこのネズミはハタネズミという種類で、穴掘りが大の得意。畑や田んぼの畔を穴だらけにしてしまいます。いわゆる、農家さんの天敵です。ありがたや、ありがたや。
やまさぁーべが、カエルを増やすために手間のかかる農法で田んぼをやっているのは、このサシバにすみかを提供するためであったりもします。自然再生の目標種です。田んぼの上を飛んでいる姿はよく見かけるのですが、まだうちの田んぼでのハンティングシーンに出会ったことはありません。多分しているのだとは思います。でも実際に見られたら…小躍りして喜ぶだろうなぁ(笑)
ライター:佐々木