今日は打ち合わせで大江町の中心街である左沢(あてらざわ)の方に行ってきました。関東より西の地域からのお客様からよく心配されるのが雪国の道路事情。色気のない写真ですが、帰りがけに道路を撮影してきました。※停車して撮影していますのでご心配なく(笑)
かく言う私も山形に移住して4年が経ちましたが、その前はこんな雪が多い場所でどうやって車を走らせるのだろう?と不思議に思っていました。その秘訣は除雪体制の整備です。写真は左沢の住宅街。道路わきに雪が寄せられています。ブルドーザーが毎日のように走って雪をどけてくれます。でも街中では捨てる場所がなくて溜まっていく一方なので、時々「排雪」といってトラックが雪を積んで運んでいきます。
左沢から山の方に少し進んだ本郷地区。やまさぁーべに行く手前最後のコンビニです。雪は降っていますが、道路はキレイなものですね。気温も高めなので道路はウェットです。ちなみに、雪が少ない地域では「濡れた路面はすべる」と言いますが、雪国では「濡れた路面はすべらない」と全く逆の表現をします。雪国の人が危ないと感じるのは凍結した道路です。それが溶けている道路はいつもより安全というわけです。
さらに少しやまさぁーべ方面に進んだところ。うっすら道路に雪があります。ここから20kmほど先の田ノ沢から先は、雪崩が多いのと、道が狭いのとで除雪がされず、毎年春まで通行止めになります。山だけでなくて標高の低い地域でも、生活での使用頻度が低い農地周辺の道路は除雪されない場合があります。冬は通行止め。もしくは作業をする農家さんが自力で除雪します。冬は通れなくなる道路がある、というのは雪国だけの常識。
左沢とやまさぁーべのある柳川の中間地点ぐらい。十八才という地区です。大分道路が白くなってきました。街中と違って、このぐらい家が少なくなってくると雪捨て場はいっぱいありますので排雪作業はありません。ブルドーザーが道路わきに集めた雪を、ロータリー除雪車と呼ばれる重機がまとめて掻き取り、道路沿いの田んぼや林に飛ばします。
柳川までやってきました。道路上はだいたい積雪10cmぐらいです。別に誰も困っていません。当たり前だって?いやいや、これが4年前に私が生活していた埼玉だったら完全に災害レベルです。交通網は全てマヒします。
山形を走っている車は全てスタッドレスタイヤ(スノータイヤ)を履いています。さらに、柳川に住んでいる人の多くは4WDの車に乗っています。かつて私が生活していた埼玉や神奈川では、スタッドレスや4WDに乗るのはスキーを趣味にしている人ぐらいでした。大きな違いです。
あともう一つ。雪国の人は、誰もタイヤチェーンをつけてません。つけているのは除雪のブルドーザーぐらい。あんな走りにくいものをずーっと車に付けて走るなんて、そんな不便なことはしません。だからスタッドレスを使うのです。これも私にとっては衝撃でした(笑)移住前に購入してきましたが、新品のまま、この4年間一度も使っていません(笑)
今日の記事、読んでいる方によって驚くポイントがすごーく違ったと思います。所変われば、常識は全く変わる、ということですね。
それにしても、今年は雪が少ないなぁ…。
って、そんなボヤキを読んで、あなたはどう感じますか?
ライター:佐々木