こないだ稲刈りが終わったばかりですが、もう次の田んぼの準備が始まっています。特に、やまさぁーべでは冬水田んぼやら、不耕起田んぼやら、農薬を減らした田んぼやら、いろいろ実験しているので秋からの仕事が結構あります。
こちらは稲株の刈取り作業。ここは耕さない田んぼ、不耕起田んぼです。田起こしも代掻きもせずに田植えをします。手植えだと上手くいくのですが、今年の春に機械植えで失敗。原因の一つがこの稲株が残っていて機械が安定しないことでした。反省を活かして今年は実験的に刈り飛ばしてみます。
変わってこちらは田んぼに稲わらを敷き詰めている所。実験なので敷くのは半面だけですが、それでも結構な作業量です。不耕起田んぼの雑草対策として去年も実施し、効果があったので実験2年目です。この方法は手植えでは上手くいくのですが、機械植えはできないのが課題です。何かいい方法はないかしら??
ちょっと話が逸れますが、ここは2年間田んぼを作っていない、いわゆる耕作放棄地です。2年、ほとんど手を入れないとどうなるか、ヤナギが生えてきていました。こりゃいかん。ヤナギは成長の速い木。これが大きくなって林になってしまったら元に戻すのは大仕事です。ここもやまさぁーべの田んぼとして保全していけないかなぁ…お世話になってる方の田んぼだし…。
以前「耕作放棄という表現はよくない。放棄しているのではなく、できなくなっているんだ」と農家の方に言われたことがあります。本当にそうだと思います。高齢化、担い手不足、やりたくてもやれないのが現状です。でも誰かが動かないと、田園の風景も、そこにすむ生き物たちも消えてしまいます。私たちの活動が、大江町の里山を守る手助けになっていけるよう、頑張っていきたいと思います。
ライター:佐々木