山を歩いていると赤い実がありました。こちらはタムシバといい、日本海側の多雪地帯に多い植物です。葉を噛むと甘みや爽やかな香りがあり、「噛む柴」から転じてタムシバと呼ばれるようになったそうです。ニオイがとっても良いことから、別名ニオイコブシと呼ばれています。森のアロマとしても使われます。
お次はキブシ。この果実はタンニンを豊富に含み、粉末にしたものは、ヌルデにできる虫こぶ(五倍子フシ)の代用として使われ、江戸時代までお歯黒の原料としても使われていました。幹は丈夫で美しいため、傘の柄や木栓の材料にもなるんだそうです。
ライター:村中