自然の中には昔から薬草として使われている植物がいろいろあります。その一つ、チドメグサをご紹介。
こんな感じの水路のあぜ道に生えていました。芝生の広場でも湿り気の多い場所では生えてきて、雑草として嫌われることもあります。チドメグサにもいろいろと種類がありますが、これはオオチドメという名前が正式なもの。その名の通り、小さい傷であれば止血作用があるとのことですが、試したことはありません。やまさぁーべでは、最近この植物を薬草とは違った用途に使っています。
掘り取って土を洗い流すと長い茎の所々から別の茎が伸びて葉がついています。この長い茎は匍匐茎(ほふくけい)といって、地面を這うようにして伸びていき、やがて地面をマット状に覆います。葉と匍匐茎のつなぎ目の部分からは根っこが出ているので、この匍匐茎を切ってもそれぞれの葉が根付きます。
バラバラにしたのがこんな感じ。しおれないように水に浸けてありますが、なんだか小さなはずの葉っぱのように見えませんか?
で、これを何に使うかというと、最近新しい体験プログラムとしてやりはじめたテラリウムの飾りに使います。写真は、先日、お客様が作った作品ですが、右のカエルの上に傘のようにチドメグサの葉っぱが見えます。写真では葉っぱがちょっと横を向いてしまっていますが、数日するとちゃんと上に向きを直します。実は、テラリウムをやる人にはチドメグサは人気の素材だったりします。
ライター:佐々木