フランクフルトのような植物

まるでフランクフルトのような形の太い穂はガマという植物。池や沼などの水辺に多く生えています。ガマの穂に入っている種はおよそ35万個とも言われており、穂を握ると中からどんどんと綿毛が飛び出します。


ガマというと日本昔話の「因幡の白兎」の中で、嘘をついたウサギが皮を剥がされてしまい、ガマの穂を身に纏ってみると、元通りに治ったというお話でも有名です。ウサギはこの綿毛を体に纏ったと思っていたのですが、ここでいうガマの穂とは綿毛の事ではなく、どうやらガマの花粉の事をさすそうですね。なんでも、ガマの花粉は蒲黄と呼ばれ、昔から傷薬に使われていたそうです。


ライター:村中