今日から9月。秋の長雨は今日も続いています。そろそろ晴れてくれ…。
止んでいる隙を見つけてブログのネタ探しにグラウンドへ。
ススキの穂です。まだ熟していないので穂は細い紐のように見えます。熟すと綿毛が開いてもっとふわふわな印象を受けるようになります。でも今日のお話はススキではなく、ススキの葉っぱにくらしているクモについて。
クモは嫌われ者の生き物の一つですね。さらに、このクモは(おそらく)カバキコマチグモという種類で日本では珍しい強い毒を持ったクモです。ススキなどの葉をちまき状に丸めて巣を作る事で知られています。噛まれると大変。でも危険な生き物がいるなら把握しておかなければいけないので慎重に開いて見る事に… ※似た種類で毒が弱い種類な場合もありますが、危ないのでマネしないでくださいね。
葉をめくってみると不織布のような膜が見えました。中に何か黒いものが透けて見えます。これはいるなぁ…と思ってそーっと膜を破いてみると、何か様子がおかしい。
写真に写っているのはクモの亡骸です。巣の主はすでに死んでしまっていたようです。半分ほっとしたような(笑)
でもさらによーく見てみると、亡骸のさらに奥、壁になにやら子グモのようなものがいっぱい見えます。これは全て生まれた子グモの抜け殻です。死骸ではありません。
どうしてこのような状況になったのか。実は、この巣は母グモが産卵し、子グモを守るための部屋。そして母グモは巣の中で卵を守り、外敵が来たらその毒牙で果敢に応戦します。強い母です。でも…実は、卵から孵った子グモはそのまま何度か脱皮を繰り返したのちに、最初の食事として自分たちの母を食べるのです。これは、使命を終えた母と、巣立った子供たちの古巣だったわけです。
そんな話を読んで、グロい!と感じますか?生存競争を感じますか?それとも愛を感じますか?
私は…ガラにもなく愛を感じますね(笑)
ライター:佐々木