ロードキル

町役場での打ち合わせが長引いて帰り道は夜に。昼に降っていた雨は止んで星空が見えましたが、道路はまだ濡れています。こういう時は、道路に出てきてしまうカエルが増えます。


ニホンアマガエル。最も普通に見られるカエルですね。初夏に田んぼに行けば必ずと言っていいほどゲ・ゲ・ゲ・ゲと大合唱しているカエルです。繁殖期ではないこの時期は田んぼを離れて生活していることが多いです。


一方、こちらはあまり水辺を離れることが少ないトノサマガエル。雨が降るとこういう種類も普段は出てこない道路に出てきてしまいます。


こちらは色味はアマガエルによく似ていますが体のサイズが大分大きいです。モリアオガエルという種類。池の上に張り出した枝に泡状の巣に包まれた卵を産み付ける習性が変わってる…ということで全国各地で天然記念物に指定されている種類です。


あまりいい光景ではないのでブログではご紹介していませんが、ここで紹介したカエルと違って残念ながら車につぶされてしまったものもたくさんいました。田んぼの近くなどにすんでいる方は、ここまでは、よく見かける光景ではないでしょうか?では、そのカエルたちの様子を次の朝に気にしたことはありますか?

驚くことに、あんなにたくさん潰されていたカエルの死骸がほとんどなくなるのです。なぜでしょう?実はひかれたカエルを狙って、タヌキやカラスが道路に出てくるからです。そして、ちょっとおっとりしたタヌキだと二次災害に…ということが起こります。

こういう、生きものたちが道路で事故にあってしまう出来事を、ロードキルといいます。夜の道、カエルをよけて運転するのはちょっと難しいですが、せめてタヌキにはぶつからないように、スピード控えめで走りたいものです。

ライター:佐々木