今日は明日の体験プログラムの為の下見に行ってきました!!
約1か月ぶりの向山。
向山で体験プログラムを行う時は、ミズキという木にクマの爪痕がついているポイントがあるので、そちらでツキノワグマの話をすることがあります。いつものクマの爪痕がついているミズキに近づくと・・・え?爪痕が増えている!!しかも大量に爪痕がついている!!
木を見ながら一周すると、数えれないぐらいのクマの爪痕が新しくついていました!!館長とスタッフ村中大興奮!!!!
8月に登った時は爪痕がついていなかったので、ここ数週間でついたんだと思います。ムラサキの円で囲った物が前からあるクマの爪痕で、それ以外の木肌がえぐれている場所が新しい爪痕。こうやって見ると、クマの爪がいかに鋭く頑丈かがわかりますね♪
さて、なぜこんなにもこの木に爪痕があるかというと、クマはミズキの実を食べるために木に登っていたようです。その証拠に、この木の周りには折られた枝がたくさん落ちていました♪
クマは木の実を食べる時に、枝先に行くと体重が重く落ちてしまうので、実のなった枝を手繰り寄せて折り、むしゃむしゃと実を食べます。その後、食べ終わった枝は自分のお尻に敷き、座ったまま次の枝を折り実を食べます。それを繰り返してできた鳥巣状のベットの事をクマ棚といいます。
木の周りに落ちている枝は、何かの拍子にお尻に敷いていた枝が落ちたのか、はたまたここにいたクマがロックな奴で尻には敷かず下に投げ捨てていたのかも!!(笑)
しかし、よく見るとまだ熟していない実は食べておらず、おいしい所だけ食べているようです。贅沢だな~
別のミズキにも新しくクマの爪痕がついていました♪そしてよ~く見ると、黒っぽい葉っぱが見えませんか?これが先ほどのクマ棚です。しっかりとしたクマ棚になると、その上で眠ることもあるそうです。
ミズキの木の近くにプラムの木があるのですが、この周りだけ異常に草が踏みつけられていました。たぶんこれは落ちたプラムの実を食べようと探していたのでしょう。草の踏みつけられ具合からしてここ数日の出来事だと思います。もしかすると今日の朝ご飯を食べていたのかも!!比較的新しいクマの糞も落ちていました♪
クマそのものに会うのは怖いですが、こういう自然のフィールドサインを見つけてクマの気持ちになって想像するととっても楽しいです♪
ライター:村中