もうすぐ七夕ですね。ということで今日は星空のお話。
といっても、七夕や夏の星座といったお話はみなさんご存知の方が多いと思いますので、七夕の日に見ることができる春の星をご紹介したいと思います!!
やまさぁーべの玄関から空を見上げるとこんな感じに見えます。今日の22時、南西の空の様子。
いきなりですがここで問題です。実はこの写真の中に三角形があるのですがわかりますか?
正解はこちら!!この三角は春の大三角といいます。
大三角といっても小さくて分かりづらいですよね。
「そんな暗い星をわざわざ使わなくても、下の方にある一際目立つ明るい星使ったらいいじゃないか!!」と思われた方も多いと思います。しかしながらこの星は恒星(自分で光ることができる星)ではなく、木星(惑星)なんです。
今、木星はこの位置にありますが、地球と同じく太陽の周りをまわっているので、日を追うごとに見える位置が少しずつずれていってしまいます。その為、星座や星の並びには使えません。
さてここからはわかりやすく、するためにソフトを使います。(私のカメラが広角レンズではないので…)
今日の20時の南西方向の空です。
といっても、こんなに星がたくさんあると、さっきの春の大三角がどれかわかりにくいですよね。実際やまさぁーべ周辺では、星が見えすぎるせいで、どれがどれだかわからなくなってしまいます。
そんな時は、まず北斗七星を探します。北斗七星とは、北にある斗(ひしゃく)の形をした7つの星でしたよね。この北斗七星は北極星を探す時によく使う星の並びですが、春の大三角を探す時にも使えます。
ひしゃくの手に持つ部分を伸ばしていくと…
日本で見られる星の中で、二番目に明るいアルクトゥルスを見つけることができ、もっと伸ばしていくとスピカにつながります。
この北斗七星~アルクトゥルス~スピカ~カラス座までを「春の大曲線」といいます。
ここまで来るとあとは、少し明るい星であるデネボラを探すだけ。春の大三角は北斗七星がわかると、見つけるのは意外と簡単なんです。
うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラが春の大三角。
是非今年の七夕では、夏の大三角だけではなく、春の大三角や、木星なども見てみてはいかがでしょうか♪
ちなみに、ベガを織姫星、アルタイルを彦星と呼ぶように、星には別名がある星もあります。
アルクトゥルスはオレンジ色をしているので珊瑚星とも呼ばれ、スピカは白色なので真珠星と呼ばれています。
これは敵性外国語が禁止されていた時代にできた言葉で、カレーライスを「辛み入り汁かけごはん」と呼んでいた時代の名残です。
また、この2つの星を合わせて夫婦星と呼ばれることもあります。現在、アルクトゥルス(男性)が秒速125kmでスピカ(女性)に近づいています。そしておよそ6万年後には、本当の夫婦のように寄り添うことができると考えられています♪
ライター:村中