不耕起田んぼ

耕さない田んぼ、「不耕起田んぼ」のその後です。


通常、田んぼや畑は耕耘(こううん)といって、土を耕して作物を育てますよね?

これをやらない農法を「不耕起栽培」といいます。植物本来の力を引き出すとか、土壌の流出を防ぐとか、いろいろな効果が言われています。ここでメインの目的は省力化と、環境への配慮です。数年後の目標はホタルが乱舞する田んぼ。

指導していただいている埼玉の雨読晴耕村舎(外部リンク)の後藤さんが推奨する家庭稲作方式を取り入れ、山形でもやれるか実験中。


一般に、田んぼを耕した後は代掻きといって、泥をかき回まわします。これによって水漏れを止める効果があります。不耕起では水はたまらないのではないかと心配しましたが、そんなことはなく、しっかり深水をキープしています。草が生えていますが、これは乾燥地に生える種類なので、水攻めにあって、そのうち弱ってくるとのこと。確かに多くの草が弱ってきています。枯れた草はイネにとっての肥料となります。水から頭を出している草はまだ元気なので、これがどうなっていくかを今後観察です。正直、普通の田んぼしかやったことがない佐々木としては、期待半分、不安半分です(笑)

余談ですが、家庭菜園として自宅横で藪の草刈だけをして、耕さずにトマトやズッキーニ、カボチャを育てる実験をやっていますが、昨年は普通に育ちました。意外とやれるもんです♪



田んぼの畔にはいろんな草が生えています。写真はニョイスミレとタチツボスミレ。同じ種類が田んぼの中にも生えていますが、花は咲かせていません。やはり、水攻めにあって弱っているのでしょう。この田んぼでは除草剤を使わないので、いろんな草が生えてきます。必然的にハチやチョウなど色んな昆虫も飛んでいます。



周りではニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルの鳴き声がよく聞こえました。もうしばらくするとオタマジャクシも泳ぎ始めるでしょう。カエルを狙ってシマヘビがやってきていました。さらに、そのヘビを狙って上空にはサシバというタカが飛んでいました。生きものいっぱいの田んぼになり始めています♪

ライター:佐々木