ツェルトという道具を知っていますか?緊急時に威力を発揮するものですが、山登りをする人には「保険に入るか、ツェルトを持つか」と言う人もいるぐらい大切なものです。
ツェルトは簡易テントのことです。前段、偉そうに大切なものと言っていますが、私も初めて使いました。遭難する可能性のあるような山に行くことはほとんどなかったので…。今日はそれを設営する練習です。緊急用なので非常に小さく、軽く作られています。これでも大型の部類です。
ツェルトは、テントとして使うだけでなく、かぶってカッパ替わりに使ったり、緊急時にはそのまましゃがみこんで雨風をしのいだり、といった使い方もできます。広げれば敷物として使うことも。
で、これが本来の使いかた。ストックで支柱立てをして細いロープで張ります。ストックの代わりに枝を使ったり、そのまま立ち木にロープを結んで使うことも。
初めて設営しましたが、キャンプ用のテントを張るのは慣れていたので、10分ぐらいでできました。下が雪ではなく硬い地面だともう少し苦戦しそう。
キャンプ用のテントと比べると狭いですが、大人なら2人。子供なら3人は寝られます。つめて座れば大人3~4人は入ります。ペラッペラの薄い素材ですが、入ってみると想像以上に温かいです。風が吹いていたりすればなおさら違うでしょう。ビバーク(緊急時の野宿)時に、これがあるかないかは、本当に生死を分けるだろうと思います。
なお、写真は直接ツェルトの中に座ったり寝たりしていますが、これは結構冷たいです(笑)本当にこれで一夜を明かすような場合は、リュックをお尻の下に敷いて地面に熱を奪われないような工夫が必要です。
ライター:佐々木