朝からいいお天気。でもいろいろあって夕方しか外に出られなかったので、夕方の空の写真。雲がキレイだったので一枚パシャリ。
ついでにタヌキも見つけたので、今日はタヌキのお話。
普通、タヌキは夜行性の動物なので日中に見かけることはあまり多くありません。でも今日はよたよた歩いていたので写真に撮れました。ちょっと怪我していたかもしれません。無事に冬を越えられることを祈ります。
さて、今日も生きもののうんちくを少々。
今日のブログのタイトルは「ラクーンドッグ」です。racoon dogが英語表記で、タヌキと言う意味です。racoonはアライグマ、dogはイヌで、「アライグマのようなイヌ」という意味の造語ですね。なぜそんな回りくどい名前にしたかと言うと、欧米にはタヌキという動物がいないからです(厳密には、近年ヨーロッパに外来種として入っていますが)。
日本人には馴染み深いタヌキと言う動物、実は世界的に見るとかなり珍しい動物なんです。タヌキの仲間は、ロシアや中国の東部、朝鮮半島、日本などユーラシア大陸の東部、いわゆる「極東地域」にのみ生息している動物です。だから、例えばアメリカの人は「アライグマ」は知っていても、「タヌキ」は知らないのが普通なんです。
山形県にすんでいるタヌキは、正式には「ホンドタヌキ」と呼ばれ、北海道にすんでいる「エゾタヌキ」とは別亜種に分けられています。また、帯広畜産大学などが昨年発表した論文では、「ホンドタヌキ」「エゾタヌキ」の両亜種は、大陸のタヌキとはDNAや骨格の形もかなり違っていて、別種に分けるのが妥当であるとされました。
つまり、「ホンドタヌキ」は世界中で日本の青森県~鹿児島県にしかいない超!珍しい動物、ということになるわけです(*^。^*)こういう、その地域にしかすんでいない生きものを「固有種」と呼びますが、日本は世界的に見ても「固有種」の多い国で、ホットスポットと呼ばれています。
ちょっと田舎に住んでいる方ならばタヌキなんて珍しくもないかと思いますが、これを読んだら運転中にタヌキを見かけたときの印象が変わるんじゃないですか?それは、世界的に見れば、とってもレアな体験なんです♪ スピードは控えめにしましょう!