昨日からお泊りだった橋本さん御一行。朝は散歩したりゆっくりのスタートで11時ごろの出発でした。これから朝日町の空気神社に行くとのこと。山形旅行、楽しんでください(*^。^*)写真は出発直前に昇降口での記念撮影。
さて、今日の本題はバイカモという植物のお話です。
さかのぼること、3日前のことですが、動植物に詳しい町職員の方から、バイカモを一時的に保護してくれないかという趣旨の電話がありました。
バイカモは漢字で梅花藻と書きます。白い、ウメによく似た花を咲かせるのでこの名がついた水草です。山形県レッドデータブックでは準絶滅危惧、環境省レッドデータブックでも絶滅危惧ⅠB類に選定されている希少種で、湧水が吹きあがるような、透明度の高いきれいな水がゆっくり流れている場所に生えます。清流の代名詞のような植物ですね。
このバイカモ、やまさぁーべ前を流れる月布川の支流や水路など、町内各所で見られたそうなのですが、3年前の豪雨災害以降、全く姿が見られなくなっていました。これが復活しているのを発見したというのです!!
残念ながら、その復活した場所は魚のつかみ取りイベントで使用する予定の場所だったため、バイカモは抜かれてしまうとのこと。それではあまりにももったいないので、移植先が見つかるまでキープしてほしいとの依頼でした。写真は元の生育地です。皮肉にも、自然とは程遠いコンクリート水路の中に生えたようです。
で、これをごそっと引き抜いて、やまさぁーべ裏の沢に淀みを作って一時的に入れてみました。写真だと水たまりに入っているように見えますが、一応流れています。ただ、これでは定着はしなさそうです。もう少しいい場所を探して移してあげないと。
動植物の移動は極力避けるのが原則です。在来種との交雑(遺伝子汚染)や競合の問題があるからです。同種とされるものでも、地域ごとに遺伝子が違う場合が多いので、やはり移動は避けるべきです(←これ、特にホタルや釣り用の渓流魚では全国的に深刻な状況になってます。地域性を無視した放流が原因です。)。今回は、同じ河川のものであることと、ほおっておけば駆除されてしまうという危機的な状況を鑑みての判断です。