月布川の魚

いつもリバートレッキングで歩いている月布川(つきぬのがわ)に、今日は潜って魚を探してみました。月布川は、数年前の豪雨災害以降、魚が減っていて、昨年は潜ってもほとんど魚の姿が見られないような状態でした。今年も、魚が多いとは言えませんが、昨年よりは大分魚が戻ってきている感じがします。


月布川の周りはとても崩れやすい地質になっているので、民家や道路の周りは、岸がコンクリートで護岸されてしまっています。ところが、川の中を歩いて道路や民家から少し離れた区間に入ると、写真の様な自然豊かな風景に変わります。道路から見ているだけでは決してわからない、月布川本来の風景ですね。ここに潜ってみました。



まず見つけたのはカジカです。石の間から尻尾が見えていたので、指でつんつんしてみたら顔を出してくれました。


お次はアブラハヤです。水際から生えたササが水の中まで浸かってブッシュになっているところの下に群れで隠れていました。この魚は、釣り人には外道として嫌われる魚ですね。だから、当然ながら放流はしません。ということは、この魚が増えているということは、魚が帰ってきつつあることの証と言えます。今の月布川では、一番うれしい魚です。


イワナです。これが放流された個体か、在来のものかはわかりませんね。でも、簡単に写真を撮らせてくれる警戒心の弱さからすると放流かなぁと感じました。


アユです。わかりにくいですが、3匹写っています。小さいアユはまだ縄張りを張ることができず、群れで行動しています。でも、これも放流されたものじゃないかと思います。


おまけ、その①。カワニナという巻貝です。ゲンジボタルの食料になることで有名ですね。


おまけ、その②。アズマヒキガエルです。小学生の手のひらぐらいの大きさでしょうか、かなり大きなカエルです。本来、繁殖期以外は山の中で生活しているカエルですが、なぜか今日は川の底に隠れていました。