バッタの赤ちゃん

久しぶりにスッキリ晴れました。でも気温は低めですがすがしい感じ。山の緑はだんだん濃くなって、春から初夏に変わりつつあります。今日は原っぱにたくさんいたバッタの仲間のお話です。


やまさぁーべのグラウンドわきにはススキやヨモギ、フキなどが生い茂るヤブがあります。生きものたちがくらしやすいように、ヤブとして残す場所、短く刈って芝型の草地にする場所など、草刈の仕方にも変化をつけるようにしています。ヤブが好きなバッタの代表選手が左の写真、ミカドフキバッタです。山地の林の縁にあるヤブにくらしています。一方、右はもう少し草丈の低い草地を好む種類でナキイナゴという種類です。どちらも、まだ大きさは1cmほどの赤ちゃん、つまり幼虫です。バッタの仲間は不完全変態といって、幼虫がイモ虫型をしていなくて成虫とほぼ同じ形をしています。成虫との違いは大きさと、翅がないこと。でもこの2種は、成虫になっても翅が生えてこない変わったバッタです。※ナキイナゴのオスには翅が生えます。



お次の2種。同じくバッタなのですが、前の2種とは決定的に違うところがあります。触角の長さです。髪の毛のようにとっても細長いと思いませんか?細長い触角を持ったバッタは、キリギリスの仲間です。写真左はヒメギス、右はヤブキリという種類です。

これもやはり幼虫でまだ大きさは1cmほどしかありませんが、特にヤブキリの方は成虫になると体長5cmを超えるかなり大型のバッタです。こんな姿ですが、実はどう猛なハンター。成虫になると木に登って大きなセミまで捕まえて食べてしまいます。