久しぶりに曇り空。時折雨もぱらつきましたが、気温は暖かくて、当然雪にはならない。春を感じます。やまさぁーべの裏山の雑木林に上ってみました。
カタクリの花はだいぶ増えてきました。やはり薄暗いスギ林の中ではなく、明るい雑木林にはたくさんカタクリが出ています。場所によっては地面がうっすらピンク色に見えるほど高密度。これぞ山形の山の春。スギは大江町の特産品ではありますが、やはり植物を含めた生きものが多いのは、スギの人工林ではなく雑木林の様な広葉樹林です。
さて、カタクリ以外にも花が咲いていました。ランの中までシュンランといいます。葉は硬くて細長く、一年中枯れることのない常緑の植物です。まだ咲き始めたばかり(写真右下)の様で半開きのものしか見つかりませんでした。他はつぼみのもの(写真左下)がほとんど。地元の方によると、やまさぁーべの周りには、かつてたくさんのシュンランがあったとのこと。でも、山野草の栽培の愛好者に人気があるので盗掘されてだいぶ減ってしまったそうです。なるほど、それで入りやすい場所には生えていないわけか。今日シュンランを見つけた場所は、少し急斜面だったので、掘られずにまとまって残っているエリアだったようです。山野草は、野山にあって初めて美しい。できるだけ、そっと見守りたいものです。