・山形の冬は長い。半年ぐらい雪に覆われているので、土が恋しくなります。雪上運動会の定番の競技として「地面出し競争」があるぐらい(笑)自然観察をしていても、雪がない場所をみつけて回るような感じにどうしてもなってしまいます。今日は、そんな場所で見つけた植物のお話。
・雪の下って明るいのかな?暗いのかな?考えたことはありますか?じゃあ、調べてみよう。ということで掘ってみました。駐車場わきの斜面の一番下には雨水を受ける側溝が入っています。その上に1mぐらい雪が積もっているのですが、これを掘り出してみました。すると、側溝の中は真っ暗!雪の粒は氷でできているので透明なはずなのですが、形が複雑なので光を乱反射し、白く見えます。これが深く降り積もると、光はほとんど反射されてしまって、その下は真っ暗になるんですね。そんな暗黒の中でも、雪が融けるのをじっと待っている緑色の葉っぱがありました。タネツケバナのようです。
・こちらは地上の水路脇。日があたるので、同じタネツケバナでも成長が違いますね。つぼみも付いています。
・他に見つけたのは、タチツボスミレの越冬葉、半常緑のミツバアケビの葉、ふきのとうなど。
・さらに、フクジュソウもみつけました。フクジュソウは、冬は地上部を枯らして地下茎だけで冬を越します。ということは、この株は今年になって生えてきたということですね。春が近づいているのを感じます。まだ小さいですが、つぼみも付いていました。